「ハリネズミのジレンマ」という言葉を聞いたことがありますか?
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で、リツコさんが発言したことで有名になった言葉ですね。
今回は「ハリネズミのジレンマ」について、ハリ飼いの立場から解説したいと思います。
ハリネズミのジレンマの話が出てきたのは何話目?
ハリネズミのジレンマが出てきたのは、第参話「鳴らない、電話」で、リツコさんがこう発言しています。
「ヤマアラシのジレンマって話、知ってる?」
あれ?!「ヤマアラシ」って言ってますね。
実は「ヤマアラシのジレンマ」は、英語に訳すと「hedgehog's dilemma」です。
ハリネズミは英語で「hedgehog」なので、「ハリネズミのジレンマ」と言われることもあり、どちらの言い方も間違いではないようです。
更に、第四話「雨、逃げ出した後」のサブタイトルが「Hedgehog's Dilemma」となっています。
なので、「ヤマアラシのジレンマ」も「ハリネズミのジレンマ」も、エヴァで使われた言葉なんですね。
ちなみにコミックスではこの発言はないそうです。
ハリネズミのジレンマとはどういう意味?
アニメの中でリツコさんはこう言っています。
「ヤマアラシの場合、相手に自分の温もりを伝えたいと思っても、身を寄せれば寄せるほど体中のトゲでお互いをキズつけてしまう。人間にも同じことが言えるわ。今のシンジ君は、心のどこかでその痛みに脅えて、臆病になっているんでしょうね」
引用元:新世紀エヴァンゲリオン 第3話「鳴らない、電話 / A transfer」/赤木リツコ
他者との間に心の壁をつくり、周囲の人とうまく距離を縮められない主人公・シンジの葛藤を表す言葉なのですね。
新世紀エヴァンゲリオンというアニメは、シンジが心の壁(ATフィールド)を破り成長していくことがテーマです。(さまざまあると思いますが、一個人の解釈です。)
「ハリネズミ(ヤマアラシ)のジレンマ」という言葉は、作品全体を通しての重要なキーワードになっているんですね。
ハリネズミのジレンマは嘘?ハリネズミ飼いの見解
では実際のハリネズミも、やっぱり寄り添いたいけど痛くてできない・・・なんて切ない想いをしているのでしょうか?
ハリネズミは基本的に単独行動する生き物ですが、一緒に飼われていて仲良しのハリネズミは、寄り添って眠ったりすることもあるようです。
ハリネズミは、警戒しているときはハリを立てますが、リラックスしているときは針は寝ています。
お互いに慣れていて警戒心のないハリネズミ同士なら、「ハリネズミのジレンマ」を感じることはないでしょう。
ただ、リアルなハリネズミでもハリネズミのジレンマを感じることがあります!
自分の飼っているハリネズミを触ろうとしたときに、「フシュッ」と針を立てて警戒心をあらわにすることがあります。
この時飼い主は、「触りたいけど痛い・・・」というジレンマを感じます(笑)
ハリネズミのジレンマについてまとめ
ハリネズミ(ヤマアラシ)のジレンマはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で引用されたことにより有名になりました。
- エヴァに出てきたのは第3話のリツコさんの発言と、第4話のサブタイトル
- 周囲の人と仲良くなりたいけれどうまく距離を縮められない葛藤を表す言葉
- 実際のハリネズミはハリネズミのジレンマを感じていない
- ハリ飼いはしばしばハリネズミのジレンマを抱えている
エヴァの中ではかなり重要なキーワードになっている言葉で、誰しもこういう気持ちになったことはあるのではないでしょうか?
実際のハリネズミはそう感じていないようですが、そのトゲトゲした姿から気持ちを想像してできた言葉なんですね。
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